「本屋に赤本が並び始めたけど、まだ自分には早い気がする…」
「先輩から『過去問は大事』って言われるけど、具体的にどう使うの?」
秋風が吹き始めると、本屋の参考書コーナーが真っ赤に染まります。そう、「赤本(過去問)」の季節です。
多くの受験生は、過去問を「自分の実力を試すためのテスト」だと思っています。
しかし、ハっきり言います。その考え方ではMARCHには受かりません。
逆転合格する人間にとって、過去問は「テスト」ではなく、敵(志望校)の情報を記した「宝の地図」です。
この記事では、偏差値40台から赤本を研究し尽くしてMARCHに合格した私が、「いつから、何年分、どのように」過去問を使うべきか、その戦略を全て公開します。
この記事の鉄則
- 解いて満足するな:「何点取れたか」よりも「なぜ間違えたか」が100倍重要。
- 敵を知れ:大学ごとの「癖」を見抜けない奴は、丸腰で戦場に行くのと同じ。
Q1. 赤本は「いつから」始めるのが正解?
早すぎても基礎がなくて解けないし、遅すぎても対策が間に合わない。タイミングが難しいですよね。
結論:「基礎」が終わった瞬間が解禁日
具体的な月で言うなら、現役生なら「10月〜11月」が目安です。
ただし、時期よりも「自分の仕上がり具合」を基準にしてください。
赤本に挑むための最低条件(英語の場合):
『システム英単語』の第3章まで覚え、『英文法ポラリス1』レベルの文法が固まり、日東駒専レベルの長文が読めるようになっていること。
この基礎がない状態でMARCHの過去問を解いても、ボコボコにされて自信を失うだけです。まずは武器(基礎力)を揃えましょう。
※ただし、第一志望の最新年度の過去問だけは、夏休み前に一度「見て」おいてください。解けなくていいので、「どんな形式の問題が出るのか(敵の姿)」を知っておくことが、日々の勉強の指針になります。
Q2. 赤本は「何年分」やるべき?
「とりあえず3年分やっとけばいいでしょ?」という考えは甘いです。 第一志望の学部 最低5年分、できれば10年分。古本屋やメルカリで古い赤本を探してでも、かき集められるだけ解く。 第二志望・滑り止め 3年分。傾向を掴んで、時間配分の練習ができればOK。
特に私立大学は、過去問と似たような形式やテーマの問題が繰り返し出題される傾向があります。
「10年分やれば、見たことある問題が出る」くらいの感覚でいてください。量が質に変わります。
Q3. 【最重要】解いた後の「分析」はどうやるの?
ここが合否を分けるポイントです。
多くの受験生は、解いて、丸付けして、解説をさらっと読んで終わりにします。これでは何年分解いても成績は上がりません。
私が実践していた「泥臭い分析ステップ」を紹介します。
ステップ1:最初の絶望を受け入れる
初めてMARCHの過去問を解くと、おそらく得点率は3割〜4割でしょう。
大丈夫です、みんなそうです。ここで絶望して投げ出さないことが最初の試練です。「ここからがスタートだ」と割り切りましょう。
ステップ2:敵の「プロフィール帳」を作る
大学・学部ごとに、出題傾向をノートにまとめます。
例えば、同じMARCHでもこれだけ違います。
- 明治大学(商)の英語:長文がとにかく長い。速読必須。文法問題も独立して出る。
- 青山学院大学(全学部)の英語:長文の内容は標準的だが、語彙レベルが高い。
- 立教大学の英語:独自試験がなく、英検スコア勝負(※一部学部除く)。
「長文は何題出るか?」「制限時間はきついか?」「文法問題の割合は?」「日本史は文化史が多いか?」など、敵の特徴を丸裸にしてください。
ステップ3:「敗因」を特定し、参考書に戻る
間違えた問題は、模試の時と同じように原因を分析します。
- 「単語が分からなかった」→『シス単』に戻ってマーカーを引く。
- 「時間が足りなかった」→ 読むスピードが遅い? 悩む時間が長い?
- 「日本史の正誤問題が苦手」→『一問一答』でその時代の周辺知識を固め直す。
過去問で見つかった弱点を、今までやってきた参考書に戻って潰す。
この往復作業こそが、最強の勉強法です。赤本の解説だけ読んで満足してはいけません。
まとめ:赤本は、君専用の「最強の予想問題集」だ
過去問演習は、痛みを伴います。自分の実力のなさを突きつけられるからです。
でも、逃げないでください。
赤本に載っている問題は、もう二度と出ません。
しかし、「同じような考え方で解ける問題」は、来年の2月に必ず出ます。
過去問を分析し、傾向を知り尽くせば、赤本は単なる過去の記録ではなく、あなただけの「最強の予想問題集」に変わります。
ボロボロになるまで使い倒して、合格への最短ルートを駆け上がりましょう。
