この記事でわかること
- 苦手科目が普通に勉強しても伸びない理由
- 解答を写す「写経」のやり方
- 得意で苦手を挟む「サンドイッチ法」
- 克服を加速する基礎戻し・媒体変え
「克服するより、いっそ捨てた方がいいのでは」と迷うなら、捨てる判断と得意一点突破の戦略もあわせてどうぞ。
結論を先に書きます
「数学だけ手が止まる」「英語の長文を見ると眠くなる」――誰しも一つは苦手科目があります。結論から言うと、苦手科目を克服する鍵は「わからず止まる時間」をどれだけ減らせるかにあります。
そのための具体策が、解答を写して解法パターンを頭に入れる「写経」と、得意科目で苦手を挟む「サンドイッチ法」の2つです。真面目に一人で唸るより、ズル賢く工夫するほうが近道になります。
- 苦手が伸びないのは「止まる時間」が長いから
- 写経=解答を写して解法パターンを脳に入れる
- サンドイッチ法=得意で苦手を挟み集中を保つ
- 基礎まで戻る・媒体を変えると克服が加速する
この記事は「苦手科目を克服する方法」に絞ります。そもそも捨てて得意で勝負すべきかの判断は苦手科目は捨てるべきか?得意一点突破の判断、集中が続かない人は集中力が続かない原因と「20分勉強法」も参考になります。
なぜ苦手科目は「普通に勉強」しても伸びないのか
具体策の前に、苦手科目の勉強がなぜ苦痛で成果が出にくいかを理解しておきましょう。大きな原因は「思考のスタック(停止)」です。
得意科目は「解く→正解→嬉しい→次へ」というポジティブなループが回ります。一方の苦手科目は「解く→わからない→止まる→つまらない→嫌になる」というネガティブなループに陥りがちです。
だから克服の鍵は、いかに「わからず止まっている時間」を減らすかにかかっています。
ポイント1:解答を「写す」ところから始める
苦手科目で即効性があるのが解答をそのまま写す方法です。「カンニングみたいで意味がない?」と思うかもしれませんが、苦手科目では「自力で答えをひねり出す」より「正しい解法パターンを脳に入れる」ほうが先決です。
止まっている時間をゼロにする
苦手な問題集を前に、ペンを持ったまま10分・20分固まった経験はありませんか。この「悩んでいる時間」は、勉強としての質が高くありません。わからない知識は、どれだけ唸っても出てこないからです。
そんな時はプライドを捨てて、すぐ解答を開きノートに丸写ししましょう。
「写経」が効く理由
ただ機械的に写すだけでは意味がありません。解答のひな形(テンプレート)を頭に入れる作業、いわば「写経」です。
| メリット | 中身 |
|---|---|
| 流れが見える | 「ここでこの公式」「この単語がキー」と解答プロセスを体感できる |
| 手が止まらない | 「書く」作業で勉強のリズムが生まれ、眠くなりにくい |
| ハードルが下がる | 「解かなくていい、写せばいい」と問題集を開くストレスが減る |
具体的な実践ステップ
- まずは写す:わからないと思ったら即、解答をノートに書き写す(解説の重要箇所も)
- 理解しながら読む:「なぜこの答えになるか」のロジックを追う
- 隠して再現する:写した直後に解答を隠し、同じ問題をもう一度解く
- 繰り返す:丸写しだったものが、徐々に自力で再現できるようになる
これを繰り返すと「解答のパターン」を体が覚えます。数学の解法も英語の構文も、パターンさえ覚えれば、数字や単語が変わっても対応できます。
ポイント2:得意と苦手を交互にやる「サンドイッチ法」
2つ目は時間とモチベーションの工夫です。勉強していると、つい「解けて楽しい得意科目」ばかりやり、「解けない苦手科目」は後回しになりがちです。
「今日は数学(苦手)をやるぞ」と意気込んでも、1時間ももたず挫折する。それを防ぐのが「サンドイッチ法」です。
脳の「飽き」を利用して集中を保つ
人間の脳は同じ作業を続けると飽きますが、内容を変えるとリフレッシュして集中が戻ります。苦手科目ばかり長時間やると効率が落ちるので、得意科目を「休憩」や「ご褒美」として挟むのです。
| 順番 | 科目 | 時間 | 心理状態 |
|---|---|---|---|
| 1 | 得意(英語など) | 45分 | 調子を上げる(ウォームアップ) |
| 2 | 苦手(数学など) | 30分 | 集中して取り組む(本番) |
| 3 | 得意(英語など) | 45分 | 自信を取り戻す・気分転換 |
| 4 | 苦手(数学など) | 30分 | もうひと頑張り |
コツは苦手科目の時間を少し短めに設定すること。「あと30分で好きな科目に移れる」とゴールが見えると、人は意外とがんばれます。
得意科目への「逃亡」を防ぐ
この方法のリスクは、得意科目が楽しすぎて苦手に戻れなくなることです。防ぐには、タイマーやアラームで強制的に時間を区切ること。「キリが良いところまで」ではなく「時間になったら次の科目へ」を徹底しましょう。むしろ「もう少しやりたかった」で中断すると、次のモチベーションにつながります。
克服を加速するプラスアルファ
2つのポイントに加え、次の視点で苦手克服のスピードが上がります。
- 基礎まで戻る勇気を持つ:苦手の多くは過去の単元のつまずきが雪だるま式に膨らんだもの。中学・小学レベルまで戻る復習を恥ずかしがらない。基礎の穴を埋めるのが、結局は近道。
- 媒体を変えてみる:文字の問題集が苦手なら、YouTubeの解説動画、学習マンガ(歴史の流れ向き)、ゲーム感覚のアプリなどアプローチを変える。
まとめ:苦手は「やり方」次第で伸ばせる
苦手意識は「できない」という思い込みで強化されます。最後に要点を整理します。
- まずは解答を写す(写経)=解法パターンを脳に入れる
- サンドイッチ法=得意で苦手を挟み集中を保つ
- 苦手科目の時間は少し短めに・タイマーで区切る
- 基礎戻し・媒体変えで克服を加速する
まずは解答を写してでも「あ、こう解くのか」「自分でも書けた」という小さな成功体験を積み重ねてください。捨てて得意で勝負するか迷うなら苦手科目は捨てるべきか?得意一点突破の判断、集中の保ち方は集中力が続かない原因と「20分勉強法」もあわせて確認してみてください。
よくある質問
苦手科目の克服について、よくある疑問に答えます。
Q1:解答を写すだけで本当に力がつきますか?
写すだけで終われば力はつきませんが、写した直後に隠して再現する工程まで行えば効果があります。大事なのは「写して終わり」ではなく「写す→理解→再現」を繰り返すこと。解法パターンが定着すれば、自力で解ける問題が増えていきます。
Q2:苦手科目に時間をかけすぎて、得意科目が落ちないか心配です。
サンドイッチ法は得意科目にも触れ続けるので、得意が落ちにくい構成です。苦手にだけ全振りせず、得意で挟むことで両方を維持できます。配点や志望校の科目を見て、苦手にかける時間の上限も決めておくと安心です。
Q3:基礎まで戻ると、まわりに遅れそうで不安です。
遠回りに見えても、土台の穴を埋めるほうが結果的に早く伸びます。応用問題でつまずく原因の多くは基礎の抜けです。戻るのは恥ずかしいことではなく、合理的な判断です。短期間で一気に基礎をさらい、応用へ戻ってきましょう。
Q4:どうしても克服できそうにない科目はどうすれば?
志望校の入試方式によっては、その科目を使わない選択肢もあります。克服にかかる時間と得点の伸びを見比べ、得意科目で勝負する戦略も検討してください。捨てる判断と一点突破の考え方は、苦手科目の戦略記事を参考にしてください。
免責事項
※本記事は受験勉強の苦手科目対策に関する一般的な整理です。効果には個人差があり、学習計画は志望校の入試科目・配点を確認のうえでご判断ください。
