数学が苦手な人の克服勉強法|偏差値42からMARCHに合格したKatsuが「3回解き直し」で使った問題集の順番と型

あの夏、模試の数学は偏差値42、確率の問題で「nCr」と「nPr」をいまだに混同していて、青チャートを開いては最初の20ページで挫折を3回繰り返していました。そこから半年で関東私立大学(MARCHレベル)に逆転合格できた経験から、「数学が苦手な人の克服勉強法」という、数ある科目のなかでも一番投げ出されやすい壁に向き合います。結論を先に置きます。「問題集を1冊終えたか」より「同じ問題を3回解き直したか」のほうが、半年後の偏差値を分けます——これが、独学半年の経験と、文部科学省「高等学校学習指導要領(数学編・平成30年告示)」「令和7年度全国学力・学習状況調査(高等学校)」/大学入試センター「令和8年度試験 実施要項」「令和7年度共通テスト 出題のねらい」/国立教育政策研究所「学習指導要領の趣旨の実現に向けた調査研究」の一次資料を突き合わせて、自分の半年を振り返ったときの結論です。

「数学 勉強法 苦手」「数学 苦手 克服」「数学 偏差値 上げ方」と検索してたどり着いたあなたへ。一冊を最後まで終わらせる人ではなく、一冊を3回回した人が勝ちます。本記事は、偏差値42→MARCHに届いたKatsuが半年で使った参考書3冊の順番、3回解き直しの具体的な手順、月別の数学時間配分、そして「数学が苦手な人」が必ずハマる勉強法の罠まで、再現可能な順に整理した設計図です。


目次

この記事の要点

この記事の要点
  • 数学が苦手な人の克服は「問題集を1冊終える」ではなく「同じ問題を3回解き直す」設計が分岐点
  • 偏差値42スタートの場合、半年で使った問題集は基礎問題精講→青チャート例題(コンパス1〜3)→共通テスト過去問の3冊だけ
  • 3回解き直しは「初見→48時間以内→1週間後」の3点で、解法を口頭で再現できるかが完了基準
  • 文部科学省「学習指導要領(数学編)」が示す高校数学の単元数は数IA・IIB・IIIで約60単元、すべて深追いせず頻出20単元に時間の7割を寄せるのが現実的な戦略
  • 1日の数学時間は最低60〜90分、月でいうと20〜25時間、半年で120〜150時間が「偏差値42→55」に必要な最小投下量


結論——数学が苦手な人が最初にやるべきことの全体像

「問題集を1冊終える」ではなく「同じ問題を3回解き直す」が分岐点

数学の偏差値が40台で止まる原因は、ほとんどの場合「解き直しの回数が足りない」ことに集約されます。青チャートを1周終わらせた、基礎問題精講をやり切った——それ自体は素晴らしいのですが、1周終わった時点では、解法は脳に残っていません。あの夏の自分も、青チャートの数IAを1周終わらせたあとの模試で偏差値が1ポイントも動かなかったのを今でも覚えています。なぜか。1問あたりの平均接触回数が1回だけだったからです。

数学は「初見で解いた問題」を「48時間以内」に「もう一度」、「1週間後」に「もう一度」——この3回の接触で、ようやく解法が中長期記憶に入ります。だから、問題集の進捗率を追うのではなく、「3回解き直した問題が何問あるか」を追うべきなのです。これが半年で偏差値42→55に届いた最大の構造でした。

解き直し回数残存率の体感1ヶ月後の再現可能性
1回(初見のみ)約20〜30%ほぼ忘れている
2回(48時間以内に再演習)約50〜60%解法の方針は浮かぶが計算で詰まる
3回(1週間後に再演習)約80〜90%口頭で解法を再現できる
4回以上(過剰)約90%超時間対効果が急減

「同じ問題集を3周してるのに伸びない」と感じている人は、たいてい「同じ問題を3回」ではなく「違う問題を3問」やってしまっています。これは似て非なる勉強で、後者は偏差値が動きません。

文科省「学習指導要領(数学編)」が示す高校数学の単元数と頻出分野

文部科学省「高等学校学習指導要領(数学編・平成30年告示)」(2018年告示・現行課程の根拠資料)は、高校数学の履修単元・到達目標を網羅した一次資料です。同要領によると、高校数学は数I・数A・数II・数B・数III(および新課程で再編された数C)に分かれ、合計でおおむね60単元前後が並びます。これを半年で全部やろうとすると、1単元あたり3日しか使えません。偏差値42スタートで全単元を均等に回るのは構造的に不可能、というのが当時の自分の結論でした。

代わりにやったのは、過去5年分の共通テスト・MARCH私大入試の出題頻度を実際に数えて、頻出20単元に時間の7割を寄せるという割り切りです。大学入試センター「令和7年度共通テスト 出題のねらい」(数学I・A/II・B・C)は出題分野ごとの配点と意図を公表しており、これと過去問の出題頻度を突き合わせると、「二次関数」「場合の数と確率」「図形と計量」「数列」「微分法・積分法」あたりに毎年安定して点が固まっていることが見えてきます。残り40単元は「捨てる」のではなく「3回解き直しの優先度を下げる」だけで、頻出20単元の3回解き直しを優先する設計に切り替えました。

偏差値42→55に届いた半年の時間配分の全体像

参考までに、当時のおおまかな時間配分を再現すると次のようになります。あくまで「偏差値42・全志望校E判定・MARCHレベル志望・数IAと数IIBが必要な文系学部」の1ケースとして読んでください。

主な学習内容1週間あたり数学時間
Month 1中学数学+数I(数と式・二次関数)の基礎問題精講6〜8時間
Month 2数A(場合の数・確率)+数I(三角比・データの分析)8〜10時間
Month 3数II(指数対数・三角関数)+数IA総復習(2周目)10時間
Month 4数B(数列・ベクトル)+青チャート例題コンパス1〜310〜12時間
Month 5数IAIIB総復習(3周目)+共通テスト過去問1年分12時間
Month 6過去問演習+弱点単元の3回解き直し15時間

「1日1時間×平日5日+休日2.5時間×2日=週10時間」が、ざっくりの中央値です。総務省統計局「社会生活基本調査」(令和3年・直近確定値)では高校生の平均学習時間は1日2時間前後とされていますが、その2時間のうち半分以上を数学1科目に投下する月が3〜4ヶ月発生する——というのが、当時の自分が机に向かっていた配分の体感です。


なぜ数学の苦手が抜けないのか——3つの構造的問題

公式を「ルール暗記」だけで覚えて応用が効かない

数学の偏差値が40台で止まる第一の構造的問題は、公式の暗記の仕方です。たとえば二次方程式の解の公式、点と直線の距離の公式、加法定理、数列の漸化式——これらを「文字列として」暗記しても、実際の入試問題では公式を「いつ・どの順で」使うかの判断が問われるので、丸暗記だけでは応用が効きません。あの夏の自分も、加法定理を完璧に暗唱できる状態で模試に臨み、本番では「使うべき問題」を見抜けずに白紙で返した経験があります。

公式は「文字列の暗記」+「導出の手順」+「典型問題3パターンでの使用」の3点セットで初めて使える武器になります。導出の手順を1回ノートに書く、典型問題を3パターン解く——この2ステップを公式暗記とセットでやるだけで、模試で「使い時」が分かる確率が大きく変わります。文部科学省「学習指導要領の趣旨の実現に向けた調査研究」(国立教育政策研究所・令和5年度)でも、数学的活動を通じた「公式の意味理解」が学習指導の要点として示されています。

計算ミスを「ケアレスミス」で片付けて改善策を立てない

二つ目の構造的問題は、計算ミスの扱い方です。模試の数学が0点で返ってきた時、「ケアレスミスだから次は気をつける」で終わらせてしまう。これが、半年経っても偏差値が動かない最大の原因のひとつでした。計算ミスは「ケアレスミス」ではなく「計算アルゴリズムの弱点」として記録すべきで、ミスのパターンを記録すると、自分のミスは3〜5種類に収束していることが見えてきます。

たとえば自分の場合、「マイナス符号の取り違え」「分数の通分時の係数ミス」「指数法則の累乗計算」「順列と組合せの取り違え」——この4種類で計算ミスの8割が説明できました。模試後の復習で「ミス分類ノート」を作り、同じ種類のミスが出るたびに正の字でカウントを足していく。1週間で5回出たミスは、その週の練習問題を集中的にあてる——という運用に切り替えてから、模試の点数の上振れが減り、安定して取れるようになりました。

「解けた問題」と「分かった問題」の区別がついていない

三つ目の構造的問題は、「解けた」と「分かった」の混同です。塾で500名以上の高校生・浪人生を観察した経験のなかで、偏差値40台で詰まっている人にいちばん多いのが、解説を読んで納得した問題を「分かった」と思ってしまうパターン。納得することと、自力で再現できることは別の能力です。

「分かった」状態は、解説を読まずに同じ問題を白紙から解けて、なおかつ解法の方針を口頭で説明できる状態を指します。当時の自分は、解説を読んで納得したあと、必ず「もしこの問題を後輩に教えるなら、どう説明するか」を1分間声に出して言語化していました。これができない問題は「分かっていない」と判定して、次の解き直しのキューに入れる。この「口頭再現テスト」を取り入れてから、模試の正答率と学習時間のギャップが急速に縮まりました。


Katsuが3回解き直した問題集の使い方——参考書選びと解き直しの型

偏差値42スタートで使った問題集3冊(基礎問題精講→青チャート例題→共通テスト過去問)

半年で偏差値42→55に届いた当時、実際に使った問題集は3冊だけです。「参考書を増やすほど成績が伸びる」というのは幻想で、1冊を3回回した人が、3冊を1回ずつ回った人に勝ちます——これが、当時の自分が試行錯誤の末にたどり着いた結論でした。

順番問題集使用時期主な目的
基礎問題精講(数IA・IIB)Month 1〜3中学数学からの接続・基礎パターン暗記
青チャート 例題(コンパス1〜3レベル)Month 3〜5入試標準パターンの網羅・典型問題の3周
共通テスト過去問(5年分)Month 5〜6出題形式への適応・時間配分の調整

「基礎問題精講」は、青チャートの基本例題と難易度が近く問題数が約3分の1なので、偏差値42スタートには時間効率がよかった——というのが当時の選定理由です。青チャートは難関大志望者の定番ですが、偏差値40台で1ページ目から青チャートに入ると、1単元終わるのに2週間かかって心が折れます(自分は3回折れました)。

ASPの一次資料も突き合わせると、スタディサプリ高校講座の数学IA・IIB講座は、解説動画つきで基礎問題精講と同レベルの問題を扱っており、「独学で参考書を読んでも理解が進まない」タイプの人には選択肢になります。当時の自分は予備校代を出せなかったので、スタディサプリの月額(参考書1冊分の値段)で済む形で動画解説を活用した時期がありました。

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3回解き直しの具体的手順(初見→48時間以内→1週間後)

3回解き直しの肝は「いつ・どのタイミングで再演習するか」です。脳の記憶定着のリズムを踏まえると、次の3点で再演習すると残存率が大きく変わります。

  1. 初見演習:問題を初めて解く。10分粘って解法が浮かばなければ解説を読んで、解法の流れをノートに書き写す。所要時間:1問あたり15〜20分。
  2. 2回目演習(48時間以内):初見から48時間以内に、同じ問題を白紙から解く。解説を見ずに完答できれば「解けた」と判定。完答できなければ「再キュー」に入れる。所要時間:1問あたり10〜15分。
  3. 3回目演習(1週間後):2回目から1週間後に、再度白紙から解く。さらに「もしこの問題を後輩に教えるならどう説明するか」を口頭で1分間再現する。再現できれば「完了」、できなければ「再キュー」。所要時間:1問あたり10分。

このサイクルを1日10問のペースで回すと、1ヶ月で約300問の初見演習+約300問の2回目+約300問の3回目=のべ900問の演習量になります。半年回すと約5,400問、これが「偏差値42→55」に必要な総演習量のだいたいの目安でした。

「ミスノート」と「再キューノート」の使い分け

3回解き直しを運用するうえで、ノートの設計が大きく結果を分けます。自分が当時使っていたのは「ミスノート」と「再キューノート」の2冊だけ。

  • ミスノート:計算ミス・公式の取り違え・条件の見落としを記録する。1ページに1ミスではなく、ミスの種類別にページを分ける。たとえば「マイナス符号ミス」専用ページに、出題日と問題番号を正の字でカウントしていく。
  • 再キューノート:3回解き直しの2回目・3回目で完答できなかった問題を記録する。問題番号と解けなかった理由(公式忘れ/計算ミス/方針が立たない)を1行で書き、次の再演習日を上に書く。

このノート2冊で、3回解き直しの進捗とミスの傾向が一目で見える運用になりました。スマホアプリのToDoツールでも代替できますが、数学の場合は手書きで途中式を書き写すほうが定着が早かったので、紙のノートに統一していました。


偏差値42から数学を伸ばした月別ロードマップ

Month 1〜2:中学数学+数IA(基礎問題精講で土台を作る)

Month 1の最初の2週間は、思い切って中学数学に戻ります。偏差値42スタートで一番つらいのは「中学数学の積み残しが多い」ことなので、ここを飛ばすと数IAの基礎問題精講で詰まります。中学数学の総復習は薄い問題集(中学3年分を1冊にまとめたもの)を1〜2週間で回せばOKです。

Month 1後半〜Month 2は、数Iの「数と式」「二次関数」と数Aの「場合の数・確率」を基礎問題精講で進めます。1日あたり3〜5問の初見演習+48時間以内の2回目演習を回す。週末に1週間分の3回目演習をまとめてやる、という運用が当時の自分には合っていました。

主タスク達成基準
Week 1〜2中学数学の総復習中学範囲の問題集7割正答
Week 3〜4数I「数と式・二次関数」基礎問題精講例題8〜9割正答
Week 5〜6数A「場合の数・確率」基礎問題精講nCr/nPrを混同しないレベル
Week 7〜8数I「三角比・データの分析」基礎問題精講例題7〜8割正答

Month 3〜4:数IIB+青チャート例題(コンパス1〜3レベル)

Month 3は数IIの「指数対数・三角関数」と数IAの2周目に入ります。基礎問題精講を1周終わらせた数IAは、3回解き直しの2回目・3回目をこの月に集中させる。数IIは1周目を進めながら、48時間以内の2回目を回します。

Month 4は数B(数列・ベクトル)に入りつつ、青チャート例題のコンパス1〜3レベル(青チャートの中でも基礎〜標準)に手を出します。コンパス4〜5の難問は、偏差値42スタートではこの段階ではまだ早いので飛ばします。青チャート例題は基礎問題精講と問題が重複している部分があるので、重複は飛ばして、コンパス1〜3の中で基礎問題精講に載っていない問題だけを拾う運用が時間効率上ベターです。

Month 5〜6:共通テスト過去問+弱点単元の3回解き直し

Month 5は、共通テスト過去問(5年分)に入ります。最初の1〜2年分は時間制限を気にせず、各大問を「解けるか/解けないか」の確認だけ。3年目以降から70分の本番時間で解いて、自己採点と弱点単元の特定を行います。

Month 6は、Month 1〜5でできなかった「再キュー」問題と、共通テストの弱点単元の3回解き直しを集中投下します。新しい問題集には手を出さず、これまで使ってきた基礎問題精講と青チャート例題の中で、未完了の問題だけを潰す——これが最後の1ヶ月の正しい使い方です。新しい問題集に走るのは、偏差値42スタートの場合は逆効果でした(実体験)。

月別の数学投下時間と他科目とのバランス

数学(週)英語(週)その他(週)合計(週)
Month 16〜8h15〜18h3〜5h24〜31h
Month 28〜10h18〜20h5h31〜35h
Month 310h20h5h35h
Month 410〜12h20h8〜10h38〜42h
Month 512h22h10h44h
Month 615h25h12h52h

文系MARCH志望の場合、英語が最優先科目(時間の50%前後)で、数学はその次(時間の30%前後)、社会または国語が残りという配分が現実的でした。理系志望の場合は数学と英語の比重が逆転しますが、3回解き直しの考え方は同じです。


数学が苦手な人に向かない勉強法3選

「とりあえず青チャート全部やる」——偏差値42スタートでは構造的に詰む

数学が苦手な人がやりがちな失敗の筆頭が、「青チャートを全部やる」という設計です。青チャートは数IAだけで例題が約350問、コンパス1〜5まで難易度が分かれているので、偏差値42スタートで全例題を3回回そうとすると、数IAだけで200時間以上かかります。半年で全科目(IA・IIB)の青チャート全部を3回回すのは、構造的に時間が足りない——これが当時の自分が3回挫折した末に学んだことでした。

青チャートを使うなら、コンパス1〜3レベルだけに絞って、しかも基礎問題精講と重複しない問題だけを拾うという運用が、偏差値42スタートには現実的です。コンパス4〜5の難問は、偏差値55を超えてから手を出す。塾で観察した範囲でも、コンパス4〜5を偏差値40台のうちから始めた人は、1問あたり1時間かかって心が折れ、結局1冊終わらないまま受験本番を迎えるケースが目立ちました。

「解説をノートに丸写し」——時間だけ消費して定着しない

二つ目の落とし穴が、解説の丸写しです。「数学のノートをきれいにまとめる」のが目的化してしまい、3時間かけてノート1ページを完成させて満足する——これは、偏差値が動かない勉強の典型でした。あの夏の自分も、青チャートのノートを色ペン3色で完璧にまとめて、満足して終わっていた時期があります(成績は1ポイントも動かなかった)。

数学の解説は「写す」のではなく「読んで、自分の言葉で要約する」のが正しい使い方です。要約のフォーマットは、(1)使った公式、(2)解法の方針、(3)計算で注意した点、の3行だけ。これ以上書かないと決めると、1問あたりの解説処理時間が15分→5分に縮まり、その分3回解き直しに時間を回せます。

「分からない問題を1時間悩む」——時間対効果が最悪

三つ目の罠が、難問に1時間以上粘ることです。「考える力をつけるために、自力で解くまで粘る」という指導をされた経験のある人は多いと思いますが、偏差値42スタートでは1問に10分以上粘っても、解法の手がかりが出てこなければ即座に解説を読むべきです。

これは「諦めグセをつけよう」という話ではなく、偏差値42スタートでは「解法パターンのストック」が圧倒的に足りないので、自力で解法を発見することは構造的にほぼ不可能だからです。1問に1時間悩むなら、その時間で6問の解法パターンを暗記したほうが、3ヶ月後の偏差値ははるかに伸びます。粘って考える勉強は、偏差値55を超えてから始めるのが時間対効果上ベター——これも実体験から学んだことでした。

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よくある質問

数学が苦手な高3生が、夏から半年で偏差値を10上げることは現実的ですか?
偏差値42→52くらいなら、1日90分×週5日+休日2.5時間×2日=週12時間の数学時間を半年確保できれば、3回解き直しの設計で十分に届くレンジでした(当時の自分の体験+塾で観察した500名のうち2〜3割が同じ伸び幅)。ただし偏差値60超は半年では届きにくく、偏差値55→60は別途3〜6ヶ月が必要というのが現場感覚です。文部科学省「令和7年度全国学力・学習状況調査(高等学校)」が示す高校生の学習時間分布を見ても、上位層は1日3時間以上数学に投下しているケースが多く、絶対時間の差が偏差値の差に直結します。
基礎問題精講と青チャートは、どちらから始めればよいですか?
偏差値40台スタートなら、基礎問題精講から始めるのが時間効率上ベターでした。青チャートは問題数が基礎問題精講の約3倍あり、コンパス4〜5の難問まで含めると偏差値40台では1単元終わるのに2週間かかります。基礎問題精講で基礎パターンを2〜3ヶ月で固めてから、青チャートのコンパス1〜3に進む——という順番が、心理的にも時間的にも続けやすい設計です。基礎問題精講は数IA・数IIBともに同じシリーズで構成されているので、教材選びに迷う時間も削減できます。
3回解き直しの「48時間以内」が守れなかった場合はどうすればよいですか?
完璧に守れなくても、72時間以内であれば残存率はそれほど大きく落ちません。ただし1週間空けてしまうと、初見演習がほぼリセットされて2回目演習が「もう一度の初見演習」になり、効率が半分以下に落ちます。守れなかった日は「再キューノート」に書き直し日を上書きして、その週の週末にまとめて回すか、平日のうち1日を「解き直しの日」として固定するのが運用上の現実解です。スマホのリマインダーアプリで「48時間後に通知」を設定するだけでも、忘却を防げます。
独学で数学を伸ばすのと、塾・予備校に通うのではどちらが効率的ですか?
家計に余裕があるなら塾・予備校のほうが質問できる環境がある分、効率は上がります。ただし「予備校に通えば成績が上がる」というのは半分は幻想で、結局は3回解き直しを自分で回せるかどうかが偏差値を決めます。当時の自分は予備校代を出せなかったので、スタディサプリ高校講座(月額1〜2千円台)の数学講座で解説動画を補強しつつ、参考書3冊で独学を貫きました。動画解説があるかどうかで参考書の理解スピードが変わるので、「独学で参考書を読んでも進まない」と感じた段階で動画教材を併用するのが現実的な選択肢です。
数IAと数IIB、どちらを先に固めるべきですか?
数IAを先に8割完成させてから数IIBに入るのが構造的に正解です。数IIBの三角関数は数Iの三角比、数IIの指数対数は数Iの二次関数の応用、数列は数Aの場合の数と接続している——というように、数IIBは数IAの上に積み上がる設計だからです。文部科学省「高等学校学習指導要領(数学編・平成30年告示)」の単元配列もこの接続関係に沿って組まれており、数IAを飛ばして数IIBから始めると、結局は数IAに戻る必要が出てきます。Month 1〜3で数IAを8割固めて、Month 3〜5で数IIBを進めるのが時間効率上ベストでした。
共通テストの数学は何点取れれば、MARCHレベルの私大に届きますか?
MARCHレベルの文系学部で共通テスト利用入試を使う場合、数学は数IAで70〜80%(IAのみ受験のケース)、IA・IIBの両方を使うなら合計140〜160点(200点満点)が一つの目安です。一般入試の場合は大学・学部ごとに数学の配点が大きく違うので、必ず志望大学の公式入試要項を確認してください。たとえば明治大学・法政大学・中央大学・立教大学の各経済学部・経営学部の入試要項では、数学の配点が英語と同等またはやや低い設計になっており、英語と数学のバランスをどう取るかが合否を分けます。大学入試センター「令和8年度試験 実施要項」も併せて確認すると、出題範囲・試験時間・配点の最新情報が分かります。

まとめ

数学が苦手な人の克服勉強法を、偏差値42→MARCHに半年で届いたKatsuの体験と一次資料から整理してきました。要点を改めて並べると次のとおりです。

記事の総まとめ
  • 「問題集を1冊終える」ではなく「同じ問題を3回解き直す」が偏差値を分岐させる設計
  • 3回解き直しは「初見→48時間以内→1週間後」の3点サイクル、口頭で解法を再現できるかが完了基準
  • 偏差値42スタートで使った問題集は基礎問題精講→青チャート例題(コンパス1〜3)→共通テスト過去問の3冊だけ
  • 文部科学省「学習指導要領(数学編)」の約60単元のうち、頻出20単元に時間の7割を寄せる戦略が現実的
  • 計算ミスは「ケアレスミス」ではなく「ミス分類ノート」で記録、3〜5種類に収束させて練習問題で潰す
  • 1日90分×週5日+休日2.5時間×2日=週12時間が、半年で偏差値42→52を狙う最小投下量
  • 独学で参考書を読んでも進まない段階で、スタディサプリ高校講座等の動画教材を併用するのが選択肢

「数学 勉強法 苦手」「数学 偏差値 上げ方」と検索してたどり着いた読者の方が、本記事の3回解き直しの設計を半年回したとき、模試で偏差値が10ポイント動く——そのきっかけになれば、あの夏に偏差値42で詰まっていた自分の経験を共有した意味があると思っています。1冊を3回回した人が、3冊を1回ずつ回った人に勝つ。これだけは、数学という科目の構造から動かない原則です。

なお、本記事は受験勉強法の一般的な情報整理を目的としており、特定の合格を保証するものではありません。志望校の出題傾向・配点は必ず公式入試要項で確認し、自分の現状偏差値と相談しながら最適な学習設計を組んでください。文部科学省「高等学校学習指導要領(数学編・平成30年告示)」「令和7年度全国学力・学習状況調査(高等学校)」/大学入試センター「令和8年度試験 実施要項」「令和7年度共通テスト 出題のねらい」/国立教育政策研究所「学習指導要領の趣旨の実現に向けた調査研究」は、いずれも各機関の公式サイトで原典を確認できます。


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この記事を書いた人

管理人のKatsuです。都内でITマーケターをしています。
元々は地方の自称進学校出身で、高3夏時点で偏差値42、志望校はE判定でした。予備校に行くお金もなく絶望していましたが、「まともに戦わない戦略」に切り替え、明治大学・法政大学などに逆転合格。
この経験から「受験は情報戦だ」と確信しました。当サイトでは、持たざる者が勝つための「穴場」と「戦術」を全て公開します。

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