受験生であれば絶対にお世話になるが模試です。

多くの受験生はA判定~E判定までの
どの判定を取れたかで一喜一憂していますが、
それでは模試を十分に活用できているとは言えません。

実は模試の判定は極めて辛口に設定されています。
もしA判定を取って不合格の受験生が出たらクレームが付いてしまいますし、
「あの模試は信用できない」と
模試そのものの信用問題になってしまいます。

そのため、
模試の判定は極めて辛口になっているのであり、
模試の合格判定はそこまで気にする必要はないのです。

では、模試の結果はどのように活用すればいいのでしょうか。

端的に言えば、
模試は本番の雰囲気に心身を慣らす練習と
自分の苦手分野を見つける検査と考えて下さい。

模試は合格判定が出ることから
受験者には普段と違った緊張感があります。

この緊張感のある雰囲気は
受験本番と極めて似通っているのです。

模試の雰囲気を体感することは
受験本番の雰囲気を体感しているのと
同じと言ってもいいかもしれません。

ですから、模試に参加することは
受験本番の雰囲気に心と体を慣らす練習になるのです。

そして、模試の結果は合格判定ではなく、
自分の間違えた問題に注目して下さい。

間違えた問題が単純な暗記問題であれば
暗記不足だと分かりますし。

論述問題に間違いが多ければ
国語力が不足していると分かります。

このように模試は自分の足りない部分と
間違えのパターンを把握するためのものなのです。

また、自分の得意教科と苦手教科を知ることで、
「あの科目は合格最低点で良いから、この科目は合格最高点を取ろう」
といった作戦を立てることが可能になります。

模試は合格判定ではなく、
自分がどこを間違えたかに注目するべきなのです。

模試は合格判定だけを見ていては何の役にも立ちません。

模試の雰囲気を感じることと
自分の弱点と間違いパターンを把握すること。

この2つができて初めて効果を発揮するのです。
このことを忘れないでください。