大学受験には切っても切れないものに
各予備校などが出す偏差値ランキングというものがあります。

大学がどのくらい難しいのかを表すもので
多くの受験指導に使われてもいますし、
受験生も大いに活用しています。

でも、将来自分がやりたいことが
理系の大学であったにもかかわらず、
数学の偏差値がよくないからという理由だけで
文系の大学に志望校を変更するということはやってほしくありません。

なぜならば、理系の多くの学部では
偏差値50程度の私立大学の工学部を卒業したとしても、
多くの学生は大企業にエンジニアとして就職できるのです。

しかし、文系学部の場合ですと
同じ偏差値50程度の大学を卒業しても
大企業に入社できる確立は
理工系の学部を卒業した学生と比較すると
理系学部を卒業した人割合が圧倒的に高くなります。

つまり、私は文系大学の偏差値が高い大学に入れば
将来は安泰だと思っている受験生には一言言いたいのです。

偏差値と一言に言っても
理系の偏差値と文系の偏差値は
受験科目が違いますので全く別なものなのです。

ですからどちらかといえば
数学は苦手なのだけれども
理系に進みたいと思っている人は、

頑張って理系科目を勉強して
たとえ偏差値はそれほど高くはなくとも

多くの卒業生が大企業に入社している
理系大学というものを探して
そこに入学してその大学でしっかりと勉強すれば、
自分が納得できる就職先を得ることができるのです。

このような理由から、
大学を選ぶ時には現在の自分の学力を測る
偏差値ランキングに一喜一憂して
文系理系を決めるのではなく、

大学を卒業した後の進路の希望が
かなえられそうな大学を選ぶべできではないかと思います。

つまり、数学がよく分からなくなったからという理由で
理系から文系変更するということは
しない方が将来設計を考えると正しい判断になるのです。