「英単語帳、開くのも嫌だ…」
「昨日覚えたはずなのに、今日見たら全部忘れてる…」
分かります。その気持ち。
私も現役時代、偏差値40台だった頃は、英単語帳を見るだけでアレルギー反応が出ていました。
特に、学校で配られる『システム英単語(シス単)』や『ターゲット1900』のような分厚い単語帳。あれを真面目に1ページ目から覚えようとして、挫折した経験はありませんか?
もし、あなたが今…
「英単語は、紙に書いて覚えるものだ」
「1日10個ずつ、コツコツ完璧に覚えよう」
こんな風に思っているなら、今すぐその考えを捨ててください。
そのやり方では、受験当日までに間に合いません。
この記事では、偏差値40のカツカツ状態からMARCHに逆転合格した私が実践していた、「非常識だけど効率的な英単語暗記術」を暴露します。
使うのは、今あなたが持っているその単語帳だけ。今日から「単語学習の常識」をひっくり返しましょう。
なぜ、あなたの英単語は覚えられないのか?(原因)
そもそも、なぜ多くの受験生が英単語で挫折するのでしょうか?
理由は単純で、「脳の仕組みに逆らった、非効率なやり方」をしているからです。
最大の勘違い「書いて覚えようとしている」
学校の先生によく言われる「手で書いて覚えなさい」。これ、受験勉強においては最悪のアドバイスです。
- 時間がかかりすぎる:読むだけの何倍も時間がかかります。
- 手が疲れるだけ:「書く作業」に満足して、脳が働いていません。
- 場所を選ぶ:机に向かわないと勉強できません。
スペル(綴り)を正確に書く必要があるのは、国公立の二次試験で英作文が出る人だけです。
MARCHなどの私立文系志望なら、まずは「見て、意味が分かる」状態を目指すべきです。書くのはやめましょう。
「完璧主義」が記憶を邪魔する
「第1章を完璧に覚えてから、第2章に進もう」
これもNG行動です。人間の脳は「忘れる」ようにできています(エビングハウスの忘却曲線)。
1章を完璧にしようと時間をかけている間に、最初の方の単語はどんどん忘れていきます。
重要なのは「深さ」ではなく「回数」です。完璧を目指さず、どんどん先に進む勇気が必要です。
偏差値40からの「カツカツ暗記術」3つの鉄則(戦略)
では、どうすれば短期間で大量の単語を覚えられるのか?
私が実践した「カツカツ暗記術」の鉄則は、以下の3つです。 鉄則1「1単語1秒」で回せ(質よりスピード)鉄則2「五感」をフル活用しろ(音読最強説)鉄則3「場所」を変えて脳をダマせ
鉄則1:「1単語1秒」で回せ
じっくり睨めっこしてはいけません。
「英単語を見る → 1秒で日本語の意味を思い浮かべる(または言う) → すぐ次の単語へ」
これを高速で繰り返します。意味が分からなければ、すぐに赤文字の日本語訳を見てOKです。
1単語に時間をかけるのではなく、「1つの単語に1週間で何回出会うか」が勝負です。7回出会えば、嫌でも覚えます。
鉄則2:「五感」をフル活用しろ(音読)
黙読は効率が悪いです。
可能なら「声に出して読む(音読)」、電車の中なら「音声を聞きながら見る(リスニング)」ようにしましょう。
「目(視覚)」だけでなく、「口(運動)」や「耳(聴覚)」も使うことで、脳への定着率が段違いに上がります。
シス単などの主要な単語帳には、無料の音声ダウンロード機能がついているはずです。絶対に使ってください。
鉄則3:「場所」を変えて脳をダマせ
いつも同じ自分の机で勉強していると、脳が飽きてきます(マンネリ化)。
「トイレでは第1章」「お風呂では第2章」「行きの電車では第3章」というように、場所と単語をリンクさせると、記憶のフック(手がかり)が増えて思い出しやすくなります。
単語帳は常に持ち歩き、スキマ時間を全て単語に捧げましょう。
実践編!『システム英単語』最速周回スケジュール
ここからは、多くの受験生が使っている『システム英単語(シス単)』を例に、具体的な1週間の周回スケジュールを紹介します。
(他の単語帳でもやり方は同じです)
※MARCH志望なら「Basic」ではなく通常版がおすすめです
【準備】知ってる単語を「消す」作業
まず、単語帳を開いて、「見た瞬間に意味が分かる単語(中学レベルの単語など)」に斜線を引いて消していきます。
知っている単語を何度も見るのは時間の無駄です。「覚えるべき単語」だけを浮き彫りにします。
【1周目(月~火)】高速で「挨拶」回り
第1章〜第2章(Fundamental〜Essential Stage)の約1200語を、2日間で駆け抜けます。
- やり方:赤シートは使いません。英単語と赤字の日本語訳を同時に見て、セットで声に出して読みます。(例:「follow、〜に従う」「consider、〜を考慮する」)
- ペース:1単語1〜2秒。立ち止まらない。意味を覚えようとしなくていい。「こんな単語があるんだな」と挨拶する感覚で。
【2周目(水〜木)】赤シートでテスト&仕分け
同じ範囲を、今度は赤シートで日本語訳を隠してテストします。
- やり方:英単語を見て、一瞬で意味が言えたらOK。言えなかったら、単語の横にチェック(✔︎)を入れるか、付箋を貼ります。
- ポイント:悩んではいけません。1秒で出てこなければ「アウト」です。
【3周目以降(金〜日)】「カツカツ単語」のみを狙い撃ち
ここからが本番です。2周目でチェックがついた「覚えられていない単語(=カツカツ単語)」だけを、ひたすら高速回転させます。
- やり方:チェックがついた単語だけを、鉄則1(1秒1単語)と鉄則2(音読)で繰り返します。
- ゴール:週末の時点で、チェックがついた単語が全体の1割以下になるまで繰り返せたら勝利です。
これを毎週、範囲を変えて繰り返すことで、1ヶ月もあればシス単1冊を「見たことがある」状態にできます。
それでも覚えられない「カツカツ」な君への最終兵器
「やり方は分かったけど、自分一人じゃサボっちゃいそう…」
「そもそも発音が合ってるか不安…」
そんな意志の弱い「カツカツ」な君には、文明の利器を頼ることをおすすめします。
最強の時短ツール、それが『スタディサプリ』です。
スタサプには「英単語機能」があり、スマホでゲーム感覚で単語テストができます。
さらに、カリスマ講師の関先生が「英単語の効率的な覚え方」自体を動画で解説してくれています。これが本当に神授業です。
- ペース管理が自動:アプリが勝手に復習のタイミングを教えてくれる。
- 正しい発音が聞ける:ネイティブ音声がすぐ流れるので、耳からも覚えられる。
- 「核」のイメージが分かる:関先生の授業で、単語が持つ中心的なイメージ(コアイメージ)が分かり、丸暗記から脱却できる。
独学での単純作業に限界を感じたら、プロの力を借りてショートカットするのも賢い戦略です。
無料期間中に、関先生の英単語の授業だけでも見てみてください。世界が変わります。
※無料期間中に解約すれば0円です
まとめ:英単語は「才能」じゃない。「回数」だ。
英単語の暗記に、頭の良さは関係ありません。
どれだけ泥臭く、何回その単語と向き合ったか。それだけが結果を決めます。
偏差値40だった私も、最初は「dog」と「cat」しか書けないレベルでした。
でも、ペンを置き、声を出し、場所を変え、ひたすら高速で反復することで、MARCHの長文が読めるようになりました。
今日から、あなたの単語学習を変えましょう。
その一歩が、逆転合格への大きな一歩になります。


