受験勉強は「何からすればいい」?ゼロから始める人が絶対にやるべき2つのステップ

受験勉強は「何からすればいい」?ゼロから始める人が絶対にやるべき2つのステップ

受験勉強を何から始めるか迷ったら、最初のアクションは参考書選びより「現状把握」です。志望校との偏差値差・点差を紙1枚で数値化し、英語と数学から着手する理由、最初の1週間の手順とNGな初動を整理します。

この記事でわかること

  • 「何から始めればいいか分からない」状態を抜ける最初のアクションは「現状把握」であり、参考書選びはその後でいいという順番
  • 志望校と今の自分の偏差値差・点差を数値化する具体的なやり方(紙1枚で完了)
  • ゼロから始めるなら英語と数学(または国語)から着手する理由と、その他科目を後回しにしてよい根拠
  • 動き出す最初の1週間でやることを曜日ベースで落とし込んだ手順
  • 初心者がやりがちな「やってはいけない初動」と、勉強が続く仕組みの作り方

一人で何から始めるか決め切れないなら、最初の動画一本で全体像をつかむ手もあります。

結論を先に書きます

受験勉強で最初にやるのは、参考書を買うことでも計画を立てることでもありません。「今の自分と志望校の差を、数字で1枚にまとめること」です。ここが出発点になります。

差さえ見えれば、次にやることは自動的に決まります。点差が大きい科目から、1冊だけ参考書を開く。たったこれだけで、止まっていた手は動き出します。迷っている時間こそ、最大の機会損失です。

この記事の要点
  • 最初の一歩は「現状把握=志望校と今の差の数値化」。参考書選びは2番目
  • ゼロからなら配点が大きく伸びに時間がかかる英語・数学(文系は国語)から着手する
  • 最初の1週間は「調べる→1冊決める→毎日開く時間を固定する」の3つだけに絞る
  • 初動でやってはいけないのは完璧な計画づくり・参考書の大量購入・勉強法の研究しすぎ
  • 続ける鍵は気合いではなく「固定時間・記録・小さすぎるノルマ」の仕組み化

この記事は「ゼロから始める人が、まず何に手をつけるか」という最初のアクション手順に絞って整理します。「いつから始めるべきか」という時期の話や、学年別の勉強時間、科目ごとの参考書ルートの詳細には踏み込みません。それぞれ専用の記事へ案内します。

目次

受験勉強で「何から」が決まらない本当の理由

最初に押さえたいのは、「何から始めるか分からない」のは意志が弱いからではないという点です。原因は、選択肢が多すぎることにあります。

書店には何百冊もの参考書が並びます。英語からか、数学が先か、まず計画かと考えるほど選択肢は増え、結局どれも始められない。これは心理学でいう「決定麻痺(選択のパラドックス)」です。選べる道が多いほど、人は動けなくなる

つまり、やる気を出すより先に、選択肢を強制的に減らすほうが効きます。最初にやることを2〜3個に絞れば、それ以外は全部あと回しでかまいません。

「準備」を始めない、が出発点

ありがちなのが、勉強そのものより「準備」に時間を溶かすパターンです。完璧な計画表、最高の勉強法探し、文房具の買い揃え。どれも進んでいる気はしますが、点数は1点も上がっていません。

準備は最低限でいい。動きながら微調整するのが、独学で結果を出す人の共通点です。次の章から、その最低限の動きを順番に見ていきます。

よくある止まり方本当にやるべきこと
どの科目からか決められない点差が大きい科目を数字で特定する
参考書を選びきれないレベルが合う1冊だけ先に開く
完璧な計画を立てようとする1週間ぶんの大枠だけ決める
勉強法をひたすら調べる1問解いてから調整する

最初にやるべきは「現状把握」|志望校との差を数値化する

ゼロから始める人がいちばん最初にやるべきは現状把握です。具体的には、志望校と今の自分の差を数字に変えます。

なぜ参考書選びより先かというと、目的地が決まらないと、何をどれだけやればいいか決まらないからです。私立文系なら数学・理科が不要なこともあります。目標が曖昧なまま走ると、要らない勉強に時間を使いかねません。

紙1枚でできる「差の見える化」

やることは、紙かスマホのメモに表を1つ作るだけです。15分あれば終わります。

  1. 志望校を1〜3校、仮で決める:決め切れなくてもOK。仮でかまわない
  2. 合格最低点を調べる:各大学の公式サイトか赤本で確認する
  3. 今の自分の点数との差を、科目別に書き出す:模試や定期テストの実点でよい

たとえば、志望校の合格最低点と今の実力を並べると、次のように差がはっきりします。

科目合格最低点(例)今の自分必要な上乗せ
英語90点 / 150点55点+35点
国語70点 / 100点52点+18点
日本史50点 / 100点40点+10点

この表を作るだけで、「英語に最も力を注ぐべき」という優先順位が自動的に浮かびます。勘ではなく数字が教えてくれるので、迷いが消えます。

偏差値ではなく「点差」で考える

偏差値は便利ですが、初心者には抽象的すぎます。「あと何点で届くか」のほうが行動に直結する

点差が見えると、「英語であと35点」という具体的な的ができます。的があれば、そこへ最短で当てる科目・教材を選ぶだけ。現状把握は、勉強の前ではなく勉強そのものの一部だと考えてください。

ゼロから始めるなら英語・数学から着手する理由

差を数値化したら、次は着手する科目を1〜2つに絞ります。ゼロから始める人には、英語と数学(文系で数学を使わないなら国語)からの着手をおすすめします。

理由はシンプルです。この2科目は配点が大きく、伸びるまでに時間がかかる「積み上げ型」だからです。後回しにするほど不利になります。

  1. 配点が大きい:多くの大学で英語・数学の配点比率が高く、合否を左右しやすい
  2. 伸びに時間がかかる:単語・文法・基本解法の積み上げが必要で、直前の詰め込みが効きにくい
  3. 他科目の土台になる:英語の読解力・数学の論理は、理科や社会の問題文理解にも効いてくる

逆に、社会や理科の暗記科目は短期で点が伸びやすいため、序盤から全力投球する必要はありません。まず積み上げ型を動かし、暗記科目は中盤以降に乗せるのが効率的です。

「最初の1冊」はレベルを合わせて1冊だけ

着手科目が決まったら、参考書は1冊だけ買います。複数まとめ買いは挫折の元です。選ぶ基準は3つに絞ります。

  • 今のレベルに合っている:偏差値40台なら難関校向けではなく基礎固め用を選ぶ。背伸びは続かない
  • 1冊完結型である:「これ1冊で基礎が固まる」もの。分冊でもまず1冊目だけ手に取る
  • 解説が丁寧である:独学では解説の分かりやすさが命。書店で実際に開いて確認する

英語なら単語帳1冊から、というのが定番の入口です。単語の周回のやり方は内部で詳しく扱っているので、着手後に合わせて読むと回し方が固まります。

英語をどの順で固めるか迷うなら、最初のロードマップだけ先に確認しておくと迷いが減ります。

数学を使う人は、基礎問題精講のような取り組みやすい1冊から、解法暗記の発想で回すと序盤がスムーズです。数学の進め方は専用記事で手順化しています。

数学の最初の1冊をどう回すかは、解法暗記の手順を押さえると一気に楽になります。

最初の1週間でやること|曜日別の動き方

現状把握と着手科目が決まったら、最初の1週間で「動き出しの型」を作ります。ここで重要なのは、量より「毎日開く」状態を作ることです。

1週目の目的は点を上げることではありません。勉強を生活に組み込むことだけに集中します。

  1. 月曜:調べる(志望校・合格最低点・点差の表を作る)
  2. 火曜:決める(点差が最大の科目の参考書を1冊だけ確定)
  3. 水〜金:開く(毎日同じ時間に最低15分、その1冊を進める)
  4. 土:記録する(やった範囲と詰まった点をメモに残す)
  5. 日:見直す(1週間ぶんを軽く復習し、来週の範囲を決める)

ポイントは、水〜金のノルマを「15分でいい」とあえて低く設定することです。ハードルが低いほど、やる気がない日でも手が動きます。続いた実感が、次の週の燃料になる

計画は「ざっくり」で止める

1週目で完璧な年間計画を作る必要はありません。「この1冊を2か月で終える」程度の大枠で十分です。

たとえば400ページの単語帳を60日で終えるなら、1日あたり約7ページ。月〜土で進め、日曜は復習にあてる。この週次ルーティンができれば、あとは機械的にこなすだけになります。細かい計画は、走りながら直していけば間に合います。

曜日やることねらい
志望校と点差を調べる目的地を決める
参考書を1冊決める道具を1つに絞る
水〜金毎日15分その1冊を開く習慣の核を作る
進んだ範囲を記録する進捗を可視化する
1週間を復習する取りこぼしを拾う

やってはいけない初動|最初の1か月の落とし穴

動き出すときに避けたい初動があります。どれも「頑張っている感」が出るぶん、気づきにくいのが厄介です。

最初の1か月でやらなくていいことを、先に潰しておきます。

  • 完璧な受験計画づくり:大枠で十分。計画に凝るほど、肝心の勉強が始まらない
  • 全科目の参考書を一括購入:使う前に挫折しやすい。今やる1冊だけでいい
  • 勉強法の研究しすぎ:動画やSNSの情報収集は1問解いてからにする
  • いきなりの模試受験:基礎ゼロで受けても落ち込むだけ。まず土台を作る
  • 志望校の最終確定:仮でよい。走るうちに解像度は自然と上がる

共通しているのは、「考える・調べる・揃える」に逃げて、手を動かしていない点です。受験勉強に立派なスタートの儀式は要りません。1問解けば、もう始まっています。

「やる気が出てから」は順番が逆

「やる気が出たら始める」という考えは、初動でいちばん危険です。やる気は、行動のあとに後からついてきます。

順番は行動→やる気です。まず1問だけ解く、単語を10個だけ見る。小さく動くと、脳が「もう少しやるか」と乗ってきます。気分が乗るのを待っていると、いつまでも初日が来ません。

勉強が続く仕組みの作り方

最後に、始めた勉強を続けるための仕組みを整理します。続ける力は根性ではなく、設計で決まります。

最初から仕組みを組んでおけば、調子が悪い日でも自動的に机に向かえます。

  1. 固定時間に勉強する(考えずに動ける時間帯を決める)
  2. 勉強を記録する(積み上げを見える化して継続の燃料にする)
  3. 小さすぎるノルマにする(やる気ゼロの日でもこなせる量にする)

固定時間に勉強する

毎日「同じ時間に同じ場所で」開くと、歯磨きのように考えなくても動けるようになります。意志力に頼らないのがコツです。

おすすめの時間帯は、意志力が高い起床直後、休む前の帰宅直後、記憶が定着しやすい就寝1〜2時間前のどれか。生活リズムに合わせて1つ固定すれば十分です。

記録して「積み上げ」を見える化する

学習記録アプリなどで、毎日の時間と内容を残します。やった量がグラフで見えると、それ自体がモチベーションになります。

逆に、サボった日も正直に記録すると「明日は埋めたい」という気持ちが働きます。記録は反省のためではなく、継続の燃料として使ってください。

ノルマは「小さすぎる」くらいでいい

「英単語を10個」「数学を1問」から始めてかまいません。ハードルを極端に下げ、やる気がない日でもクリアできる量にしておきます。

小さなノルマでも、毎日続けば1か月で大きな差になります。逆に「1日3時間」のような高い目標は、1日崩れると一気に挫折します。続く仕組みは、いつも小さく始まる

よくある質問

ゼロから受験勉強を始めるときに、よく挙がる質問をまとめます。

Q1:受験勉強は本当に「現状把握」から始めていいですか?

はい。最初の一歩は参考書を開くことより、志望校と今の差を数字にすることです。差が見えると、やるべき科目と量が自動的に決まります。所要時間は15分ほど。完璧な調査でなくてよいので、仮の志望校でまず表を作ってみてください。差さえ見えれば、次の行動は迷いません。

Q2:何科目も同時に始めたほうが効率的ですか?

最初は1〜2科目に絞るほうが続きます。いきなり全科目に手を広げると、どれも中途半端になり挫折しやすいためです。配点が大きく伸びに時間がかかる英語・数学(文系は国語)から着手し、暗記科目は習慣がついた中盤以降に足すのが現実的です。

Q3:参考書はどうやって1冊に絞ればいいですか?

基準は3つです。今のレベルに合っているか・1冊完結型か・解説が丁寧か。この3つを満たす本を、書店で実際に開いて選びます。背伸びした難しい本は挫折の元なので、まずは基礎が固まる1冊から。複数まとめ買いはせず、使い切ってから次を足すのがコツです。

Q4:やる気が出ないと勉強を始められません。

順番が逆です。やる気は行動のあとについてきます。まず1問だけ解く、単語を10個だけ見る、と極端に小さく始めてください。小さく動くと脳が乗ってきて、自然と続きます。やる気を待つより、ハードルを下げて「やる気ゼロでもできる量」にしておくほうが確実です。

Q5:高校の勉強と受験勉強は別々にやる必要がありますか?

切り離す必要はありません。定期テストの内容の多くは受験本番にも出ます。「定期テスト対策=受験対策」と考えれば、二度手間を省けます。学校の授業や課題を、志望校で問われる形に意識して取り組むだけで、受験勉強の土台はかなり進みます。

Q6:一人だと何から手をつけるか結局決められません。

独学の出だしでつまずいたら、全体像を1本の動画や教材でつかむのも有効です。プロが学習順を整理してくれるので、迷う時間を減らせます。続け方の選択肢はスタディサプリの活用法で確認できます。まずは現状把握の表を1枚作ってから検討してみてください。

まとめ:受験勉強は「差の数値化」から動き出す

受験勉強を何から始めるかで悩んでいるなら、答えは1つです。まず志望校と今の自分の差を、紙1枚に数字でまとめること。ここがすべての出発点になります。

最後に要点を整理します。

この記事のまとめ
  • 最初の一歩は現状把握=志望校と今の差の数値化。参考書選びはその次
  • ゼロからなら配点が大きく積み上げ型の英語・数学(文系は国語)から着手する
  • 参考書はレベルが合う1冊だけ。まとめ買いはしない
  • 最初の1週間は調べる→決める→毎日開くで習慣の核を作る
  • 続ける鍵は気合いではなく固定時間・記録・小さすぎるノルマの仕組み化

考える前に、まず紙を1枚用意して差を書き出す。たったそれだけで、止まっていた受験勉強は今日から動き出します。完璧な準備を待たず、小さく始めていきましょう。

一人での出だしに不安があるなら、独学のスタートにスタディサプリを使った体験談もあわせて参考にしてみてください。


免責事項

※本記事は受験勉強の進め方に関する一般的な整理です。学習の成果や合格を保証するものではなく、効果には個人差があります。入試制度・配点・参考書の内容は年度により変わるため、最終的なご判断は各大学の公式募集要項や出版社の最新情報をご確認のうえお願いします。

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この記事を書いた人

管理人のKatsuです。都内でITマーケターをしています。
元々は地方の自称進学校出身で、高3夏時点で偏差値42、志望校はE判定でした。予備校に行くお金もなく絶望していましたが、「まともに戦わない戦略」に切り替え、明治大学・法政大学などに逆転合格。
この経験から「受験は情報戦だ」と確信しました。当サイトでは、持たざる者が勝つための「穴場」と「戦術」を全て公開します。

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