受験勉強は将来役に立たないとか、
社会に出て古典や漢文を使ったことがない。
だからこんな役に立たない受験勉強をやるより
もっと他のことに時間を使った方が
いいという人もいます。
確かに古典や漢文が
直接なにかに役に立つといったことは
ほとんどないのかもしれません。
しかし、そのような発言をする人は
受験科目が将来何かの役に立つか
役に立たないかということだけに
目を向けているだけなのです。
つまり、どんなに雄弁に
受験科目を批判しようとも
入試でその科目がある以上
好きとか嫌いだとかの問題以前に
そのテストで点数をとらなければ
受験生は希望の大学には入学できないのです。
古典や漢文は現在では
それを生かせる職業というのはごく僅かです。
しかし、国公立大学医学部に入学して
将来は医師になる人もセンター試験の国語の
古典や漢文でも高得点をあげなければ
自分の志望校には入学できないのが現実です。
センター試験で国語の配点は
現代文100点古文50点漢文50点の200点満点になっています。
ですから、医学部に入るためには
数学や物理といった理系科目にばかりで
高得点をあげることに躍起になっては駄目なのです。
かなり得点力のある科目を
今よりも5点上げるよりも
今までほとんど勉強してこなかったために
あまり点数が高くない科目を10点点数上げる方が
はるかに簡単なのです。
このように、受験勉強とは
ある科目のスペシャリストになるのではなく
受験科目の点数を万遍なく上げることを
求められているテストなのです。
ですから、受験勉強では
自分の好きな教科の難しい問題ばかり解く
といったことはせず、
苦手科目を克服することを求められているのです。
苦手科目がなくなれば
センター試験で七割以上の得点は
できるようになるので、
受験科目がその点数になるまでは
まずは苦手科目の克服に努めるべきだと思います。