この記事はこんな人におすすめ
- マーク模試で英語が100点(5割)を超えられない
- 長文を読んでいると時間が足りなくなる
- 文法問題で悩みすぎて時間を浪費してしまう
- センター過去問や共通テスト対策の具体的な手順が知りたい
大学入試において、200点満点という大きな配点を持つ教科、それが「国語」と「英語」です。
特に英語の筆記試験(リーディング)は、文系・理系を問わず避けては通れない最重要科目です。しかし、昔から多くの受験生が「時間が足りない」「長文が頭に入ってこない」と苦戦し続けている科目でもあります。
時代がセンター試験から共通テストへと移り変わっても、英語で高得点を取るための「根本的なルール」は変わりません。
今回は、センター試験英語の筆記試験対策をベースに、「点数帯ごとのやるべき勉強法」から「合否を分ける時間配分の極意」まで、その本質的な対策方法を徹底的に解説します。 結論 英語は「単語力」で基礎を固め、「形式」で時間を削るゲームである。
【フェーズ1】マーク模試100点以下の人がやるべきこと
まず、厳しい現実からお伝えしなければなりません。
もしあなたが現在、マーク模試や過去問演習で「100点以下(5割未満)」であるなら、長文読解のテクニックや裏技を探している場合ではありません。
あなたの課題は、圧倒的な「単語力不足」にあります。
英語力の9割は「語彙力」で決まる
センター試験や共通テストレベルの英語長文は、実は内容としてそれほど難しいこと(高度な専門知識や哲学的な思考)は書かれていません。現代文(国語)の評論に比べれば、論理展開は非常にシンプルです。
それなのに「読めない」と感じるのはなぜか?
答えは単純です。
「分からない単語が、文章中に何個も出てくるから」です。
1つのパラグラフの中に未知の単語が3つも4つもある状態では、文脈推測などできるはずがありません。それは英語の試験ではなく、暗号解読になってしまいます。
早急に行うべき対策
英単語と英熟語の徹底的な暗記(語彙力の増強)
英語はつまるところ、単語力に他なりません。「文法が苦手だから…」と言う生徒の多くも、実は文法用語以前に、例文の単語が分かっていないケースがほとんどです。
使用すべき単語帳と到達目標
では、どのレベルまでやればいいのでしょうか。使用する教材は、学校で配布されるような標準的なもので十分です。
- 『英単語ターゲット1900』
- 『データベース4500』
- 『システム英単語』
これらのような、いわゆる「大学入試標準レベル」の単語帳を1冊完璧に仕上げてください。
目指すべきゴールは、「センター・共通テストレベルの単語であれば、分からないものは本当に何もない」という状態です。「あ、これ見たことあるけど意味なんだっけ…」は、本番では「知らない」と同じです。
単語帳の最初から最後まで、見出し語を見た瞬間に0.1秒で意味が出るようになるまで繰り返してください。これができれば、必ず100点の壁は突破できます。
【フェーズ2】100点~120点:長文読解への接続
語彙力がついてくると、今まで「意味不明な文字の羅列」だった英文が、「意味のある言葉の繋がり」に見えてきます。
この段階に入ったら、次第に「長文読解練習」を毎日のルーティンに組み込んでいきましょう。
「なんとなく読む」からの脱却
単語が分かるようになった直後の受験生が陥りやすいのが、「単語の意味を繋ぎ合わせて、なんとなくストーリーを作る」という読み方です。
これでは、複雑な構文や、ひっかけ問題に対応できません。長文読解で必要なのは以下の意識です。
長文は必ず文章の流れ(論理展開)を理解して、話を辿りながら読み進める。
- 「しかし(But/However)」の後には筆者の主張が来やすい
- 「例えば(For example)」は前の文の具体例である
- 「AではなくB(not A but B)」のBが重要である
このように、単語一つ一つの意味だけでなく、「文と文のつながり」を意識して読む練習を、毎日少しでも良いので継続的に行ってください。英語はスポーツと同じで、1日サボると感覚が鈍ります。
【フェーズ3】120点~140点の壁:最大の敵「時間配分」
単語も覚えた、長文もそこそこ読めるようになった。それでも多くの受験生がぶつかるのが「120点~140点の壁」です。
ここから満点近くまで伸ばすための最後の関門、それが「時間配分」です。
毎年多くの受験生が泣く「時間切れ」
「時間はあれば解けるのに、時間が足りなくて最後まで行けなかった」
「後半の長文は塗り絵(適当にマーク)になってしまった」
模試のたびに、このような声が後を絶ちません。この時間配分で毎年こける生徒が多数います。実力はあるのに点数に結びつかない一番の原因がこれです。
では、なぜ時間が足りなくなるのでしょうか?
読むのが遅いから? それも一因ですが、多くの場合は「かけるべきではない場所に時間をかけすぎている」ことが原因です。
文法・語彙問題に時間をかけすぎていないか?
時間が足りないパターンの多くは、試験の前半部分(センター試験でいう第2問の文法・語彙パート、あるいは共通テストの序盤の短めの読解)で悩みすぎています。
ここで重要なテクニックをお伝えします。
文法・空所補充問題の鉄則
空所の前後と選択肢を一通り見た段階で、合致しない選択肢を即座に消去する。
特に私大入試やセンター過去問演習における「文法問題」では、「どの選択肢も文法的に入りうる」というパターンはほとんどありません。
4つの選択肢のうち、2つか3つは、空所の前後の形を見ただけで「文法的にありえない(形がおかしい)」として切れることがほとんどです。
絶対にやってはいけない「和訳作業」
ここで間違ってもしてはいけないのが、「問題の英文をいちいちきれいな日本語に和訳する作業」です。
多くの受験生は、次のような手順を踏んでしまいます。
- 英文全体を読み、頭の中で日本語に訳す。
- 選択肢を一つずつ当てはめて、日本語として意味が通じるか確認する。
- 一番自然な日本語になるものを選ぶ。
これでは時間がいくらあっても足りません。しかも、日本語訳で考えると、文法的には間違っているのに「意味はなんとなく通じてしまうひっかけ選択肢」に引っかかりやすくなります。
「形」から見抜くプロの視点
高得点を取る人は、以下のように解いています。
- 空所の直前・直後を見る(自動詞か他動詞か、前置詞は何か、時制は何か)。
- 選択肢を見る。
- 「形」としてありえないものを瞬時に消去する。
- 残ったものから意味を考える(あるいは形だけで1つに決まる)。
形から見抜くことができる問題は、日本語を介さずに形から見抜いて下さい。
「意味」ではなく「ルール(文法・構文)」で解く。そうすることで、文法パートにかかる時間を大幅に短縮することができます。
共通テストにおいても、空所補充などで「前後の論理関係」だけで選択肢を絞れるケースは多々あります。いちいち全文を翻訳家のように訳さないこと。これが「時間」を生み出す唯一の方法です。
【まとめ】200点満点へのロードマップ
英語筆記試験の対策をまとめると、以下のステップになります。 STEP1:語彙力の完成
まずは単語帳1冊を完璧にする。ここがスタートラインです。知らない単語がない状態にして初めて、勝負の土俵に立てます。 STEP2:論理的な読解練習
単語を拾うだけでなく、文のつながり(論理展開)を意識して毎日長文を読む習慣をつけましょう。 STEP3:和訳を捨てて「形」で解く
時間を短縮するために、文法問題や空所補充は「日本語訳」ではなく「文法的・論理的な形」からアプローチして秒速で解く練習をしてください。
英語は、正しい手順で学習すれば必ず伸びる科目です。
もし今、点数が伸び悩んでいるなら、焦って難しい長文問題集に手を出す前に、一度立ち止まって「単語帳」に戻ってみてください。そして、問題を解くときに「無駄な和訳」をしていないか、自問自答してみてください。
上記のようなポイントを意識して学習を継続すれば、必ず200点満点が見えてきます。健闘を祈ります。
