受験の方法の中で比較的利用されていないものに推薦入学の制度があります。これは、進学校になればなるほど利用の割合が低いのですが、逆にうまく活用すると、みんなより早い時期に大学に合格しているということになり、かなりメリットがあります。
推薦を受けるためには学校の成績が決まった水準を超えていないといけないので、他の人たちが受験勉強を始めるより早い時期から、学校の定期テストでがんばっておく必要があります。ただ、定期テストというのは出題範囲が限られているし、授業を真面目に受けていればある程度は点が取れるものなので、本当の受験に比べたら楽だと思います。もちろん、クラスでトップに近い成績を取らなければならないので、それなりの努力は必要ですが。

ただ、ネックになるのが、体育、音楽といった科目の成績であることがあります。全科目の成績の平均で推薦のラインが決められている場合です。そういう科目が得意なら、苦手科目の成績を引き上げるいい武器になるのですが、逆の場合は厄介です。時期によっては先生に推薦を受けたい旨の事情を話して、レポートなどを提出させてもらい、点数を上げてもらうといったこともあるようです。
いずれにしても、推薦の場合、いろいろな科目の、ある程度の期間の成績の平均が良くないといけないので、大きな苦手科目がないタイプの人におすすめです。

とにかく定期テストは一年生からがんばって、どの科目もいい成績を続ける。がんばる期間は早めスタートで少し長くなりますが、三年生の一学期には推薦が決まってしまって、うまくすると夏休み前に大学合格ということになるので、終わりは断然早いです。
推薦入試枠には学校指定でくるものとオープンに受けられるものと2種類あり、試験は学校指定のもののほうが楽だと思います。簡単な論文と面接のみ、という感じです。ただ、学校指定の推薦枠は、どこの大学のどの学部から来るかが限られていて、しかも直前までわからないので、広くいろいろ考えておいたほうがいいと思います。

こんな受験の仕方もある、ということで参考になればと思います。